小説

小説 · 11日 10月 2018
『ボクの神様』 7 ほら。 と、冷たい缶コーラを伸ちゃんが投げてよこした。 部屋に遊びに来ると、飲み物を奢ってくれる。たいてい、缶コーラなんだけどね。 伸ちゃんは、微糖と書かれた缶コーヒーを一口飲むと、財布から2千円取り出した。 「くれるの?」 「そーじゃない。銀行から残りの2千円下ろしてきたんだ」...
小説 · 02日 8月 2018
ボクの神様 第6回 「選挙戦は、始まっているんだ」 僕は卓球部の部室で、会長候補のだーうえに言った。 卓球部の部室が、選対本部だった。部長が僕だから、自由がきく。 ホワイトボードを理科準備室から拝借してきたから、部室は選対本部風になっていた。 ボードに『上田悠太 選挙対策本部』と、大きくタイトルが書かれている。...
小説 · 01日 6月 2018
ボクの神様 5 「亮ちゃん!」と伸ちゃんが僕の部屋のドアを乱暴に開け、叫んで入ってきた。 二階まで駆け上がったらしく、息が荒い。顔が上気していて赤みがかっている。 相変わらず、白いTシャツに、よれよれのブルーのジャージを着ている。 時計は3時17分を指していた。土曜日の午後のことだ。...
小説 · 05日 4月 2018
僕の神さま 第四回 「生徒会長に立候補しろよ?」と、やまちゃんがボクに言った。 昼休みの美術準備室でのことだ。 やまちゃんは、美術の先生でクラスの担任だった。...