ボストンから連絡が来た。

ステージキッズください。

 

ジャパン・フェスティバル・ボストンの委員長をしている青谷さんから連絡が来た。

 

数は3つ、盆踊りの櫓(やぐら)に使うことが実行委員会で決定したのだ。

3つで櫓に? と僕は思ったのと、櫓にできるんだ、という驚きもあった。

僕たちが思いつかない使い方が、まだまだあるのだろう。出来たての新製品だし…。

 

「青谷委員長が京阪紙工さんのところに受け取りに来ます」と、みーやんから電話が来た。

「え? 自分でアメリカまで持って帰るの?」

「JALと西濃がお祭りのスポンサーで、運賃はかからないそうです」

羨ましい。

「ボストンに行ってこようと思うんだ」と、ちょっと考えて僕は言った。

「それなら、僕も行きます」と、みーやんがすかさず言った。

 

結局、事務局の広瀬もついて行くと言い出し、3人でアメリカで営業することになる。

日本でもまだ大して売れてないのに、なぜアメリカだけど、僕はアメリカで売れそうな予感がしている。

ダンボールのステージは、繊細さより乱暴で大雑把な感じを受ける。そこがいい。自由にアートができそうだし、日本人よりアメリカ人に向いているのではないか。

一度、便利さと素敵な使い方さえ知れば、そこからブラッシュアップするのは、日本人の得意分野である。

 

「ニューヨークに友だちがいるから、そいつと会ってからボストンに行きたい」と二人に言うと、ふたりともニューヨークにも行くことになった。

ニューヨークからボストンへは、電車だと3時間半くらいで、飛行機なら1時間くらい。東京大阪間のような感じだ。

 

ニューヨークに住む友だちは、大学時代のサークル仲間で高田馬場でよく麻雀をしていたヤツだ。現在、テレビ朝日の全米総局長になっていたから、アメリカでモノを売るには? くらいの話はできそうである。たぶん。

 

数年前だけど、サンマーク出版で編集長をやってる高橋から「アメリカで本を売りたいのだけど、誰か知らない?」と言われた時、「岡田がいるじゃん」と答えたことがある。

僕が結婚した時(ずいぶん前だ)、横浜中華街『源豊行』でやった披露宴の司会が高橋で、岡田もいたのを覚えている。みんな二十代の頃だ。

 

その時、高橋がアメリカで売ろうとしていた本が『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵)で、その後、全米どころか全世界でミリオンセラーになった。

著者の近藤麻理恵さんは、米『TIME』誌の「最も影響力のある100人」に選ばれるほどのブレークスルーぶりである。

なので岡田はゲンがいいのだ。僕の中で。

 

ジャパンフェスティバルボストンは、2017年4月30日に開催される。

「アメリカに行きたいかぁ」と、昭和な広瀬が叫ぶ。

いや、営業しに。

 

文:月見の宴実行委員会 代表 紙本櫻士

 

 

千人の月見の宴

 

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