自分たちで作るステージ。
ステージが必要な時、普通、レンタル業者に頼むことになる。
僕たちも、第一回『千人の月見の宴』でステージをレンタルした。そりゃ、業者が作ってくれるから楽だし、撤去もやってくれる。その代わり、結構なお金を支払うことになる。
ステージレンタルのシステムは、お葬式の祭壇に似ているように思っている。
基本、全部、購入する金額を僕たちは支払う。
例えば、祭壇をレンタルし作ってもらい、儀式が終わると撤去する。費用は、40万円から100万円くらいだろうか?
材料費と設営の人件費が、おもな内容だろう。
でも、お葬式が終わってそのまま置いて行かれても困る。なので、持って帰ってもらうわけだけど、一時レンタルの費用だとするとかなり高額である。
イベントのステージと値段も似ているのだ。
じゃぁ、自分たちのステージをつくればいい。
例えば、強化ダンボールは軽くて丈夫な新素材だという。
保管して何度か使えば、コストも下がる。
小さなステージだったら、それで十分じゃないか。
と思うと、たちまち、僕は欲しくなった。
ないものは作ればいい。ごきげんなステージができたら、みんなにも使ってもらえばいい。
選択肢が増えることで、社会に貢献できるかもしれない。
僕たちのような人たちは、きっと、いるハズ。
そもそも業者に頼むのは、敷居が高かったりする。ちょっとしたイベントでステージが欲しいくらいなら、自分たちだけでやりたいものだ。
幼稚園ならダンボールに子どもたちが絵を描いてステージを手作りしたり、特別養護老人ホームや病院でコンサートにも使えるかもしれない。
生まれたばかりの『ステージキッズ』だけど、夢が広がる。
文:月見の宴実行委員会 代表 紙本櫻士
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