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ところでフリーペーパーは、どうした?

ビジネスモデルの寿命。

 

フリーペーパーの編集長をやったことがある。フリーペーパーが乱立していた15年くらい前である。

収入源は広告で、営業マンが店舗を回って仕事を取ってくる。

足で稼ぐ方式だ。大変だったのである。

 

イラストレーターに牧野良幸さん、細川貂々さんなどもいて、とても賑やかなフリペだったし、楽しんで編集していた。

 

リクルートが『R25』というフリーペーパーを発行したのが2004年である。

ほぼ、僕たちが発行した時期と重なっている。

R25とは、25歳から団塊ジュニアの34歳までの男性層をターゲットにした雑誌だったから。

時事ネタや、政治、著名人へのインタビューなどで構成され、無料なのに読み応えがあった。牧野良幸さんもイラストを書いていて、僕がやりたかったことをリクルートにやられた感じである。これは、致し方なしだけど。

発行部数は、50万部だ。僕たちは1万部。

 

さて、2007年には、WEB版が登場し紙媒体は次第に勢いがなくなってくる。

別冊で『MUSIC R25』『SOCCER R25』などが現れ、切り口を変えたテコ入れも賑わっていた。

それでも2015年に休刊し、WEBでのサービスも2017年で終了する。

現在、サイバーエージェントが『新R25』を、ネットで配信している。自分で立ち上げるより、アイデアごと買ったほうが安いのだ。

まさに、紙からネットへである。

 

かつて月曜日の朝電車に乗ると、見回すと5人くらい少年ジャンプを読んでいる人がいた。毎週、150万部少年ジャンプが売れていた時代だである。

現在は、スマホを見ていいる人がほとんど。

目に見えて、ネット化が進んでいる状況で紙媒体で勝負するのは、不利だろう。

フリーペーパーの寿命というより、紙媒体が斜陽なのだ。

 

大王製紙など、紙を扱う大企業にも影響があるだろう。

「本も雑誌もダメだ」と、出版関係者の声をよく聞くようになった。

本はなくならないと思うけど、情報はネットに移行していくのだろうな。と思っている。

コンビニの雑誌エリアも、元気がないように見える。

『スタートレック』で、本を読む場面が思い当たらない。それが、どうなんだ。だけど、未来は紙媒体から電子媒体に移行していくのだと思う。

 

とはいえ、そういうところにビジネスチャンスがあるんだけどね。

 

文:紙本櫻士

 

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