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ブラックオーシャン、ホワイトオーシャン

誰もついてこれない市場。

 

競合が沢山いて、しのぎを削る市場はレッド−オーシャンである。

ここでのビジネスは大変だけど、一定数の客がいるのはメリットである。

資本力があれば、弱小をけしらしながら伸していける。

弱小だと戦いにくい市場である。

差別化しろとか言う人がいるけど、それはコストにつながるから、大資本に勝てない戦略だと思う。

 

なので、弱小戦士は、あえて競合がいないブルーオーシャンを選ぶ戦略がある。

啓蒙しながら新しい市場を作らなければならないから骨だし、そもそもそこには客がいないかもしれない。市場がないから、ほったらかしだったりするのだ。

一見、やりたい放題に見えるけど、そもそも誰も寄りつかないいない水たまりだったりする。

漕ぎ出すのに勇気がいるのが、ブルーオーシャンだと思う。

ブルーオーシャンを見つけて、順調に起業しビジネスに成功すると、普通、レッドオーシャン化する。利益が出るところには、人当が集まるからだ。

で、次のブルーオーシャンを探してと、エンドレス。

ということを踏まえて、ブラックオーシャンを考えたい。

 

儲かるのに誰もついてこない(ついてこれない)市場がある。

何かの理由で独占が続く市場が、ブラックオーシャンだ。

例えば、音楽著作権管理を請け負っているJASRAC(日本音楽著作権協会)などは、ブラックオーシャン市場に君臨していると、僕は思っている。

 

ちなみに彼らは一般社団法人である。一般社団法人は、誰でも設立できる。

で(著作権登録した)音楽を使うと、税金のように徴収する法人を運営している。

著作権などは、誰が管理してもよいはずだが、参入が難しい。というより、許されないように思う。

そこには利権やら、なんだか分からない理由があるのだ。

僕が勝手にやり始めたら、えらい目に合うと思う。忖度の世界もありそう…。

 

政府や大きな利権でがんじがらめになっている巨大ビジネスに、ブラックオーシャンが存在するのかもしれない。

 

一見、AmazonやGoogleも、ブラックオーシャン市場なのかな? と見えるけど、JASRACのようなブラック感がないので、あえてホワイト市場と名づけたい。

そんなのあるのかは知らないけど…。

 

彼らがちゃんと工夫しながら頑張って獲得した独占市場だと思うし、そこにブラック要素が感じられないからだ。

ホワイトオーシャンは響きはいいけど、そこで泳ぐ気になれない。

なんか、絵の具で真っ白になった水みたいだし…。変な臭いだってしそうだし。

 

文:紙本櫻士 イラストは、二葉亭四迷猫

 

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