ステージキッズとバウハウス

機能は美しい。

 

ステージキッズが誕生して、1年である。

一見、どこにでもあるダンボールの箱のように見えるけど、強度は木と同じで軽さは三分の一くらいの強化ダンボールでできている。

10トンくらいの重さに耐えるし、少々の雨も彈いてくれる(ようにしました)。

 

さらなるブラッシュアップを続け、ステージが、簡易ステージの定番になれればと思っている。

それに機能を研ぎ澄ましていくと、その先に『美しい』が見えてくる。

僕は、それを目指したい。

 

バウハウスという名前をどこかで耳にした人は多いと思う。

第一次世界大戦後に、ドイツに設立された世界初の美術学校である。存続したのはたったの14年間だけど、合理主義的、機能主義的なアートを目指したデザインは、いまなお世界中の人々に影響を与え続けている。

例えば腕時計のユンハウスにも、バウハウスの影響が見られ、余計なものを削ぎ落とした機能美が美しい。僕が大好きな時計デザインのひとつだ。

 

日本の『亀の子たわし』なども、ひょっとしてバウハウス? と思うくらいの機能美だったりする。そんなわきゃないけどね。

生活用品を思い起こすと、実はバウハウス的なデザインが溢れている。

ちゃぶ台、障子、キッコーマンの醤油差し、コカコーラの瓶などなど。

定番商品には、シンプルな機能美が備わっているのかもしれない。

ステージキッズも、ステージの機能を追求していくとバウハウスに近づけそうである。

『カタチより機能』は、僕たちの思想に近いのだ。

 

奈良時代から続く『能』は、余計なものを削ぎ落とす芸術である。

どこかバウハウスが目指した思想に似ている。

現在、僕たちは世界初の能舞台をステージキッズで作っている。

奈良時代から続く古典芸能と並べるのは恐縮だけど、シンプルな機能美を目指す僕たちの製品と共演できることは、光栄である。

機能美まで続く、ブラッシュアップ頑張りたいです。

 

文:川はともだち 代表 紙本櫻士

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