ホストの値づけ、キャバクラの値づけ、僕の値づけ。

仕入れの10倍で売る、ホストクラブ。

 

1本のワインを、ホテルなら2倍から3倍の値段で客に提供する。

ホストクラブだと、10倍の値段だという。

ヴーヴ・クリコで7万円。ドンペリだと25万円である。

これは高い!(もちろん僕にはだけど)

キャバクラでも、10倍近い値段になる。ホストクラブより安い印象だけどね。

 

僕がいくサイゼリアなんてワイン1本千円だ。

流石に安すぎるけど、ホストやキャバクラの値付けの根拠はなんだろう? と、考えるわけである。下心だけでは、説明がつかないように思う。

 

話は違うけど、ゴッホの『ひまわり』を、損保ジャパンが53億で買ったのを覚えている。

生前1枚も売れなかったゴッホもビックリだ。

53億円を出す根拠はなんだろう?

ドンペリの25万どころじゃない。

ニューヨークの現代アートなんかも、ベラボーな値段だ。

希少価値に、疑問がある作品でもだ。

ひまわりに希少価値があったとしても、高すぎないだろうか?

 

絵画の場合、資産だとすると「高ければ高いほどいい」と、考え方もある。

100億円眠っているなら、芸術品に代えてしまおうという資産家の考え方だ。

値上がりも期待できるし、お金で持っていても面白くない。

そんな資産家たちが、オークションで値を吊り上げていく。

手に入れると話題にもなるし、芸術に理解があるようにも見えイメージもいい。

お金を出す理屈はあるのだ。

 

さて、

ホストクラブやキャバクラは、基本、アルコールを売るお店である。

それでは、街のレストランと変わらない。

それ以外のサービスや空間、満足、下心、虚栄心、成功の確認など、目に見えない付加価値を売るシステムなのだ。と、思う。

ホストやキャバクラ嬢は、安売りはしない。安売りをしたとたんに、夢が崩壊するように思う。絵画と同じく「高ければ高いほど心地いい」人たちに売れていく。

目に見えないモノは、気分や錯覚で値段が決まる。

裸の王様は、見えない服を大枚はたいて買ってるのだ。

 

僕の会社は『ステージキッズ』という、新製品を売ろうとしている。

悩んだ末の値付けだけど、まだ、市場で取引されるまでに至っていない。

知っている人は、知っている。

そんな人たちに売っている。

 

もうすぐヨドバシカメラで販売が始まる。市場が考える『値付』と、僕たちが考える『値付』の綱引きが始まっている。

商品の価値をどうするかだ。

 

文:川はともだち 代表 紙本櫻士

 

千人の月見の宴

チケットぴあにて、発売開始。ネットはもちろん、電話でも買えるということで、アナログな方にも優しいのだ。
0570-02-9999(Pコード 481-199)

 

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