あえて激戦市場。
ライバルが血まみれの戦いをしているマーケットがレッドオーシャンだ。
そこではサービスの向上合戦や値下げ合戦が行われ、低利益なのが特徴である。
体力がないと、たちまち溺れてしまう。
例えば、パン屋さん、自転車屋さん、クルマ屋さん、米屋さんなど、レッドオーシャンだと思う。
ゲーム市場やSNSも血みどろの戦いが繰り広げられている、レッドオーシャンだ。
ただネットは変わっていて、最終的にレッドオーシャンになりづらい。
ネットでは勝ち残った人が、総取りするからである。
新しい技術が生まれ続けるネットでは、基本、ブルーオーシャンが多い。
しかしすぐによく似たサービスが生まれ、レッドオーシャン化する。その時点では、血みどろの激戦マーケットだ。
オークションサイトや、販売サイト、求人サイトなどが次々生まれ、最後に勝ち残った人が総取りする。
ヤフーオークションは、勝ち残ったのだ。
Amazonや楽天も同じで、優勝したビジネスモデルだろう。
で、現在、総取り中だ。
地域の喫茶店で一位を取っても、総取りにはならない。
うまくいったビジネスモデルは、たちまちレッドオーシャン化する。
柳の下には、ドジョウ(客)がいるのだ。
成功したコンビニモデルが分かると、ファミリーマート、ローソンなど、似たサービスが生まれ続ける。
レッドオーシャンのメリットは、客がいるのが分かっていることだ。
まだ未開拓な新しい商品やサービスには、基本、客がいない。もし、本当に客がいない市場だと、漕ぎ出したらえらい目に合う。
どこまで漕いでも、客がいないのだ。
誰もいなくて気持ちのいい青い海が広がるばかりである。
どこにブルーオーシャンが存在するのか?
幸せの青い鳥はいるのだろうか?
と考えてみる。
たぶん、レッド−オーシャンのすぐ近くか、内側にブルーオーシャンはある。
つまり青い鳥は近くにいるのだ。
チルチルとミチルは、青い鳥は家のカゴいることに気づく。
レッドオーシャンを選ぶところから、戦うのは正しいのかもしれない。
文:紙本櫻士 イラスト:芥川龍之介猫
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