ステージの値段っていくらなの?
初めて『千人の月見の宴』を開催した時、能舞台をどうするか? という問題があった。
縦5メートル✕横6メートル、高さが60センチくらい必要である。足場を組んで、コンパネで床を造る方法があった。
で、ステージを組んでくれる業者に見積を取ると、約45万円くらいだという。
その値段が、リーズナブルなのか分からないから、聞いて回ったが「妥当だ」という意見が大半だった。
ステージを発注すると、そんなものらしいのだ。
さらに立派なステージを頼むと、ドンと値段が跳ね上がる。
ポータブル簡易ステージを買って、自分たちで組み立てる方法もあった。
アルミ製で軽く、これなら簡単にステージを設営できそうだ。
インターネットでググると、サウンドハウスで購入できるようだった。
ただ、問題は値段だ。
縦2メートル✕横3メートル✕高さ60センチのステージが、1台14万円である。
9セット買ったら、126万円。
何度も使えるとは言え、予算的に無理である。
楽天でもステージ手に入る。こちらは1台約28万円だ。
国産でしっかりしているとの謳い文句だけど、8台買うと224万円になり論外である。
しかも重いのだった。
結局、僕たちは足場を組んでステージを作る方法を選んだ。
値段を考えると、その選択肢が正しかったと思う。
でも、ああ、毎回45万以上かかる…。痛い。
その時、僕たちは強化ダンボールを使った桟敷席を注文していた。
強度は木と同じで、軽さは三分の一の素材だという。
それなら、能舞台も強化ダンボールでできないだろうか? と、僕は考えた。
だって、木と同じ強度でしょう?
「能舞台も、強化ダンボールで作れませんか?」と、僕は製造元の住谷社長に聞いてみた。
ステージキッズを創るきっかけである。
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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