何が困るって、
トイレである。
日本なら、ファミマとかセブンのトイレが使える。駅にだってある。
行きたくなったら、探せばなんとかなるのが日本だ。
ニューヨークもボストンでも、日本と同じ感覚で街歩きしてたんだけど、行きたいときにトイレが見つからない。これは困る。
例えば、大きなスーパーならあるだろうと入って探してみると、会員制でカギが掛かっている。
オーノーと思い、スーパーを出て足早にトイレを探しているとスタバがあった、大急ぎでパックのオレンジジュースを買い(コーヒーなんて待ってられない!)二階のトイレに行くと、なんと会員制で鍵がかかっている。
ひどい。
で、オレンジジュース片手にスタバを出て、駅に向う。
駅ならトイレくらい、と思いながら探すと、ない。いったい、どうなっているんだボストン!! と、思いながら、素早く電車に乗りパーク・ストリート駅に向う。
コモン公園の近くにあるパブなら、トイレがあるのだ。
余談だけど、江戸時代、東海道五十三次を歩いていた旅人はトイレをとうしていいたんだろうと、調べたことがある。
食べ物や宿泊先などは、わりと記録に残っているのだけど、トイレの記録はない。当たり前の日常は、今も昔も、あまり記録に残さないのだ。
ところが外国人の日記に出ていたりする。この原稿を書いている僕みたいに…。
江戸時代、街道沿いにトイレつきの休憩所があった。農家の人は、堆肥を作るために旅人を自分のトイレに誘導していたのだ。昔は、堆肥は有料だから、トイレは利権だったのかもしれない。
パークストリート駅から、2、3分歩くと『Beantown』パブがある。
ビールを飲ませてくれる店なら、間違いなくオープンなトイレがある(できないと大変だ)。
僕は、ビールを注文し、レストルームに急いだ。おっと、そう言えばトイレはフランス語だった。
トワレ。
ビーンタウンは、実は、お気に入りですでに常連気分で通っていた。
定員の女の子も愛想がよく、客層もいい。
さらに余談だけど、僕は枚方公園というところに住んでいて、近所に「三代目たくちゃん」という飲み屋がある。
「パークストリートのビーンタウンで飲んでる」と、事務局の広瀬に何度言っても覚えてくれないから(パークストリートくらい覚えて欲しい)、
「枚方公園のたくちゃんで飲んでる」と、面倒だから言っていた。
ボストンにいても、やっていることは、枚方とほぼ同じである。
※ 写真の文庫本は、旅行中読んでいた文庫本。『シマイチ 古道具商』(蓮見恭子)
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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