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ワクワク商品

値付けが難しい。

 

資金が潤沢にあるわけではないので、新商品の値付けが難しい。

大量に発注すれば下がるわけだけど、在庫を抱えるのは得策とはいえない。

ステージキッズは受注発注で対応する・で、もうひとつの商品はどうするか?

チャレンジはこれからである。

 

新しいモノに興味を示す市場の10パーセントにあたるターゲットが納得する値段も考えないといけない。

もちろん、仕入れ値から割り出すこともできるけど、いくらで手に入れたいか、が重要だ。

欲しくても、買いたくない値段ってあるからね。

 

本日は、19時から宣伝会議である。

7月からのテスト販売を目指して、最終デザイン、値段、販路、営業先などを詰める。シュッと30分くらいで会議を終わりたいけど、結局、会議室の制限時間まで話し合ってしまう。会議の時間は、短いほうがいいのだ。

 

さて、

小説でも漫画でも「次どうなるの?」と、思わせてくれる作品はワクワクする。

新製品には、この「ワクワク感」が欲しい。

「これを手に入れたら、どうなるの? ワクワク」である。

ひと目でそれが伝わらない場合は、たちまちのヒットが難しいと思っている。

思わず人に言いふらしたいくらいが、理想だ。

 

会社への営業だと、ステージキッズを扱えば儲かる。という、予感だろうか?

プロのバイヤーは、その感覚に長けているのだと思う。彼らに、ターゲットと値段について、説明などいらない。という商品までブラッシュアップしたい。

作るより、売れだけどね。

『ウォークマン』や『iPhone』を初めて見た時、僕たちはワクワクした。

最近だと、スマートスピーカーだ。

ステージキッズはどうなんだ。ドン! と、今夜会議で話したい。

 

説明のいらないワクワク商品を作りたい。

 

文:紙本櫻士

 

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