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モーレツからビューティフルからの、断捨離へ。

ネットがもたらしているのは、断捨離だった。

 

活字も音も、映像も、現在、急激に共有が進んでいる。

ここ10年でである。

 

1960年代からの10年は、生活の洋式化が進んだ時代だった。割烹着から、エプロンに変わり、ミニスカートが流行ったりした。

70年代から80年代に、洋風化が日本の原風景に変わっていく。和装で過ごす人は、見かけなくなる。ジーンズやTシャツ、洋楽が普及し、大人たちは団地からマンションに住むようになる。日本人が『自分たちの洋風を見つける時代』だったように思う。

富士ゼロックスが『モーレツからビューティフルへ』というキャンペーンを開始したのは、万国博覧会が終了してからだった。

村上春樹が、東京郊外でジャズ喫茶『ピーター・キャット』を経営していたのは、この頃である。

 

80年代になると、レコードがCDになり僕たちの音楽環境は一変する。ウォークマンの登場で、音楽を持ち歩けるようにもなった。

ワープロの登場も大きい。日本語入力ができるワープロの登場は画期的だったのだ。

当時、パソコンよりワープロの『書院』や『文豪』が身近な存在だった。パソコンの普及の前に、ワープロの時代があった。

 

90年代からの10年間、僕たちの風景は、さほど変わらなかった。

60年代みたいにね。

もうパソコンはあるし、携帯電話だってある。液晶テレビやカーナビもね。

10年一昔と言うが、そのころからの風景は変わらない。

ところが、見えないところで変化は急激に起こっていた。

ネットによる情報の共有化だ。

Facebookやブログ、ツイッターの登場も、情報の共有化に他ならない。

流れの本質は、情報の共有化である。

 

いつの間にか、本棚に広辞苑や地図がいらなくなった。

レコードからCDに取って代わるのではなく、モノが次第にいらなくなっていた。

CDラックもいらないし、ビデオテープなどは過去の遺物だ。

日記や写真もFacebookやブログで十分だ。

ネットによって、次第に所有行為が希薄になっていく。

 

今後10年、キーとなる技術はスマートスピーカーによる音声入力だろう。

僕たちの生活は、音声入力の進化により一変する。

断捨離が流行っている理由も、ネットの普及と無関係ではないと思っている。

もはや、モノの所有は重要ではないのだ。

スタートレックの船内に、本棚やCDラックは見当たらないし…。

 

文:紙本櫻士

 

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