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パクリ

パクる心と、マネる心。

 

絶対、バレれる。

人のアイデアを持ってきたり、自分のものだと言いはったりすると、ね。

「パクる人の絵は分かるんだ。なにか、匂いというか、絵にパクる気持ちがでている」と、ある漫画家言っていたのを覚えている。

 

僕も同感である。

 

僕は、文章が専門だけど、やはり剽窃した作品は独特な雰囲気を持っている。文章を読んでいると、書いている人の嗜好が入ってくるわけだけど、どこか気持ちが入っていないというか、伝わってこないのだ。

ちょっと違うかも知れないけど、酒に酔いながら書いた文章も、なんとなく分かるのと同じ様に。

書いている人の酩酊が、伝わってくるんだ。

 

真似るのは、パクリではない。

若者が、憧れの作家の文章に似せて書いてみることをよくあることだ。

学祭で学生が書いた小説には、その時代に売れている流行作家に似た作品が溢れている。

そのままじゃなくても、作家の雰囲気とか、リズムを真似たり。

でも、いくら上手に真似ても、結局、自分にしかならない。

いつかしか、自分の文章になるし、自分の作品になっていくしかない。なので、真似るのはパクリではないのだ。

 

問題は、楽をして持ってくる心である。これは、パクリである。

商品開発の世界では、真似るよりパクる人が目に余る。たまに、僕もやられてしまう。

楽してもいいことないのにね。

 

文:紙本櫻士

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