ポケベル・ルーズソックス・プリクラ手帖。
が、90年代初頭、女子高生の三種の神器だった。
かつてポケベルは、メールの代わりに使われていたのである。
えーっとルーズっソックスも、なんで流行ったんだろうね。
脚が細く見えるから、という説もあるけど…。
ポケットベルとは、電話で相手に呼び出しができるツールである。
ベルが鳴ると、掛けてきた相手に公衆電話などで折り返しの連絡を入れることができる。
当初、呼び出すだけだったが、掛けなおして欲しい電話番号を送ることができるようになった。
これに、飛びついたのが女子高生たちだ。
例えば、0833(おやすみ)、0906(遅れる)、114106(愛してる)、3470(さよなら)、86(ハロー)などなど、簡易メールのように使えるのに気づいたのだ。
この使い方は、『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ)なんて、テレビドラマが制作されるくらい流行ったんだ。
面白いのはポケベルを作った人たちが、(おそらくだけど)こんな使われ方をするとは想定しなかったんじゃないか、という点である。
製品が独り歩きし、ブレークスルーが始まる。
僕たちが販売している『ステージキッズ』は、ステージとして使うと便利だろうな。と思って広報活動をしている。
でも実際は、ボストンの日本祭りでは盆踊りのヤグラ、落語の演台、選挙のお立ち台など、想定外の使われ方をしているようなのだ。
「ショールームで、クルマをのせられないかな?」という問い合わせも…。
昨日(8月20日)、サイレント・ディスコで、DJブースの台として『ステージキッズ』が使われた。
サイレント・ディスコとは、NYを中心に盛り上がりを見せている『沈黙のフェスティバル』だ。参加する人たちは、ヘッドフォンをつけ自分の世界に浸りながらカラダを揺らす。
無音でカラダを動かす集団が奇妙だけど、人気のイベントに育ちつつある。
サイレント・ディスコは、大阪ではまだ珍しいのだった。
ジュリアナ東京のようなお立ち台にも簡易ステージ『ステージキッズ』は使えそう。
音がないジュリアナは、シュールだけどね。
どうだろう?
文:川はともだち 代表 紙本櫻士
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