
笑う犬。
米のエッセイを書いている。
『米前線をめぐる冒険!!』である。
新米は、5月に沖縄から収穫されて10月中旬くらいに北海道に上がる。そこには、桜前線のような前線があるだろうと始めた試みだ。
調べてみると米前線があった。
春は桜前線、秋は米前線。月見と花見である。
沖縄の石垣島から書き始めていた。最初は、地域の米情報を伝えていた。何月に収穫されるだとか、ブランドだとか。
でも、飽きてきて、次第にエッセイになってきて、現在に至っている。
今日は、埼玉の米について書いた。
やっと、関東である。
あまから手帖やサライに寄稿してたんだけど、基本「美味しい」とか「旨い」とか書かない。
美味しいと感じさせる文章でなければならないからだ。
ところが、僕は米前線エッセイで「美味しい」「旨い」を連発している。
地方の方言で「美味しい」を表現すれば面白いと思ったからだ。
キャッチの部分は、方言で、全部「美味しい」
文章は、自分で書けば無料だ。
写真は、無料のモノを使っている。
イラストは、自分で描くと無料だ(これは仕方なくだ)。
すると、
「変に印象に残るのがいい」
と、最近、褒められてきた。
そう言われると悪い気はしない。
インチキイラストなら、いくらでも描ける。只だし。
カメラを持って取材に行くライターを『カメライター』と呼ぶ。
原稿を書き写真も撮ってくれると、発注者はありがたいから需要があるのだ。
僕もカメライターになることがある。
ちょっとした撮影なら大丈夫だし、写真がなくても困るし…。
以前、別冊太陽の仕事で白洲正子の『十二面観音』の仕事をしたことがある。
もちろん原稿を書く仕事で、である。
ところがカメラマンが捕まらなくて、僕が写真を撮ることになった。
別冊太陽の写真は、恐れ多かったけど一眼レフを編集部に借りてね。
別冊太陽に、僕の写真がひっそり掲載されている。
ちょっぴり嬉しい。
文:紙本櫻士
https://komezensen.jimdofree.com/
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