
大嘗祭の年。
天皇が即位する年、初めて行う新嘗祭(にいなめさい)が大嘗祭(だいじょうさい)である。
毎年、11月23日の勤労感謝の日に行う、日本の収穫祭だ。
勤労感謝の日は、GHQが日本人の団結や誇りを弱める政策として制定され、勤労感謝の日になってしまった経緯がある。
「勤労を尊び、生涯を祝い、国民たがいに感謝しあう」日だけど、現在、占領軍政策の一貫であることが分かっている。
農業国である日本は、古くから五穀の収穫を祝う風習があった。
新嘗祭は、そんな日だ。
語弊があるかもしれないけど、天皇は日本の基本神主で、五穀豊穣を祝う人だと思っている。
平和とか収穫を祈願し、慶事を祝う。
天皇家が続いている理由はそこにあると思うし、古の武士たちも天皇を排除しなかった。
「武士は、戦争が終わったら僕たちを殺しに来るの?」と皇子が、心配そうに言うと、
「私たちは静かにお祈りをし、勝った武将を褒めてあげればよいのです」
と乳母が答えるのを、何かの歴史小説で読んだ覚えがある。
天皇家の本質だろう。
余談だけど、
安徳天皇が、壇ノ浦の戦いで亡くなり宝剣を天皇家はなくしてしまう。
その時から目に見えて、天皇家から武力、つまり政治から離れたように思っている。
宝剣は権力を暗示しているから、不思議な出来事ではないか。
平成が、今月で終わる。
平成天皇が退位し、新天皇が即位するためだ。
昔は、良くないことが起こると時代の気分を変えるために、元号を変更したした。
「白い亀がいたから、変えよう」などと、ゆるく変更していたこともある。
奈良時代だけどね。
元号が変わると気分が変わるように思っている。
明治は、明治らしさがあるし、大正には大正らしさ、昭和、平成にも時代の気分がある(と感じる)。
次の元号の予想など聞くが(週刊誌とかに書いてあるけど、根拠あるのだろうか?)、たぶん簡単な字であると予想する。それくらいなら僕でも予想できるのだ。
薔薇とか檸檬とかだと書けないし。
昭和の昭の字も、僕にはちょい難しいくらいだ。
大安くらいが、丁度いい。
今年は、大嘗祭である。
僕は、新米をいただいて収穫祭を祝いたい。
できれば、日本全国で。
文:紙本櫻士
https://komezensen.jimdofree.com/
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