通信速度が100倍になる。
これはスゴイ!
40キロで走ってた道路が、4000キロになるのだから。
海外では5Gの試験運用が始まっていて、日本では2020年からである。
「おお、2020年からスポーツカーだ」
と、思ってもそうすぐには400キロを出すことはできない。
高速で走る道路が必要なのだ。
設備やサービスが4G規格なら、5Gの速度を出すことはできない。
僕たちは、当分、4Gの世界で過ごさなくてはならない。
携帯だって4G規格である。
1980年代、パソコン通信の速度はひどかった。
インターネット以前、紀元前の通信環境である。
初期の300bpsという規格は、カメ以下だ。
それでも、モデムを電話機に繋いで、メールや原稿が送れるのは素晴らしいことだった(と思っていた)。
しばらくして1200bpsになった時は、
「ずいぶん早くなったなぁ。」
と、思ったものだ。
その後、モデムは2400bpsになる。
この先に、5Gがあるのだ。
300bpsで見る、初めてのパソコン画面は未来を感じワクワクした。
左から文字がゆっくり画面に流れてくる。
目でゆっくり追うことができるくらいの早さだ。
昔のSF映画で、PCの文字が300bpsで現れるのを見かける。
音響カプラというモデムがあった。当時でも、珍しいモデムで、たちまち絶滅機種になった。
電話の受話器とつないで、音を使ってデータのやり取りをするのだ。
「ピーガー」とか受話器から流れてきて、それをデータに変換してくれる。
地方の温泉旅館の黒電話に音響カプラをつなげ、パソコン通信で原稿を送ったことがある。
「おお、未来だ」
などと思っていたが、思えば変なことをしていたと思う。
通りかかった旅館の人に、怪訝な顔で見られていたのを覚えている。
危ない人だったのだ。たぶん。
FAXでいいぢゃないか!
5Gになると、固定電話や固定回線がなくなるという。
アメリカでは、ケーブルテレビに影響がでている。もはやケーブルが必要ないのだ。
ネット回線の工事も不要で、無線機器が1台あれば何百台でもパソコンをつなげることができる。
大容量の動画視聴が可能になるだろう。
総務省から電波を割り当てを受けているテレビ局の特権が危なくなるだろう。
ネットがメディアの主流になるのは、間違いない。
文:紙本櫻士
https://komezensen.jimdofree.com/
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