鉄腕アトムは、2003年4月3日生まれ。
鉄腕アトムは、1951(昭和26)年に手塚治虫が発表したマンガである。
日本初の30分テレビアニメシリーズとして、フジテレビ系で放映されたのは1963年だ。
アニメは、大赤字で大変だったらしい。
手塚治虫プロダクション、虫プロは1973年に倒産する。
1963年は、東京オリンピックが開催される前夜な年(1964年)で、日本人たちが未来に目を向けだした年だ。
ビートルズ来日も、1964年である。
ビートルズ以降、日本の音楽シーンもガラリと変わる。
1964年は、日本のターニングポイントだったように感じる。
2003年に、鉄腕アトムのようなロボットはできなかったが、それに近い世界は実現している。
鉄腕アトムにヒゲおやじという登場人物がいる。
「俺は、未来に生きてんだ。なのに、四畳半のちゃぶ台で、急須からお茶なんて注いでるんでぃ」
と、作者に啖呵を切るシーンを覚えている。
彼は、神田生まれの江戸っ子である。
ヒゲおやじの生活は、1950年大と変わらない。
でも、それが僕たちが生きる「本質」だと思っている。
変える必要は、そんなにないのだ。
ちなみにバック・トゥ・ザ・フューチャー2で描かれた未来は、2015年だ。
メガネ型のコンピューター、テレビ電話会議、3D映画、タブレット式コンピューターなど、結構、実現しているものばかりだ。街の雰囲気は、違和感があるけど・・・
そこは演出なのだと思う。
便利になるけど、生活はそんなに変わらないと。
レコードからCD、ハードディスク、スマートスピーカーに移行しているけど、音楽を聴くという行為は変わらない。
技術は進歩するが、やっていることは同じである。
さっそうと未来のスーツを着て無機質な部屋で聴く世界より、四畳半のちゃぶ台で聴く世界がずっと残っていく。
それが贅沢という、考え方もある。
便利にしたり、快適にしたり、驚きや楽しみを提供するのが進歩の本質で、100年後も、1000年後も、案外、僕たちが欲しいものは変わらない。
もりくは、とても似ていると思う。
起業のアイデアのヒントは、多分そこだ。
すごい技術はいらない、心地よい世界が欲しいだけだ。
すごい技術に莫大な投資をすると、大コケするのだ。
いま、2019年4月1日の午前7時34分だ。
新元号は、11時30分に発表される。
今日は、エイプリフルールだから、新元号にまつわる冗談が反乱するのかもしれない。
元号が変わると、気分が変わる。
新年度が、今日から始まる。
数時間後を、楽しみに待つことにします。
文:紙本櫻士
https://komezensen.jimdofree.com/
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