サービスを巡る冒険。

本屋からアマゾンから電子書籍へ。

 

本屋は、楽しい。

けど、めっきり行かなくなってしまった。

 

現在、タバコは吸わないけど、無くなったタバコを買うように本を買ってしまう。

タバコって、買うとか買わないではなく、配給されているようになくなると買うのに似ている。本屋は僕にとってヤバイ場所で、つい買いすぎて散財してしまう。

ヤバイのである。財布が…。

 

最近、インターネットで読みたい本を手に入れるようになった。

アマゾンであったり、楽天であったり、ヤフーオークションであったり。

 

PCは探す天才で「こんなのあったんだ」という、本を瞬時に提示してくれる。

その性質を利用し、ビジネスで成功しているのがアマゾンや楽天ヤフーである。

本に限らず、中古車や家、雑貨も同じ。

 

ハードカバーが好きだ。

表紙のデザインや紙の感触、重ささえも素敵だ。

電子書籍なんかチープでダメダメ。くらいに思っていた。

ところが、読みたい本を瞬時に探してくれ、オススメの本まで提示してくれる。

僕は、寝転んで選ぶだけだ。

すると、瞬時に手に入る。当たり前だけど。

読みたい本は、すぐに読みたいのだった。

 

これって、堕落なのかな。とも思う。

いままで、歩いていたのがクルマとか電車になった気分である。

昭和の生活は、10年ひと昔のように急激に変わって行った。

トイレが洋式になり、ジーンズやミニスカートになりテレビが登場する。洗濯機もね。

1980年になると、モノを選ぶことができ生活が洗練されてくる。

大滝詠一『ロングバケーション』がヒットしたり、ユーミンが活躍した時代である。

1970年代はアナクロイ荒井由実だけど、80年代は洗練されたユーミンなのだ。

 

1990年以降になると、10年ひと昔のような変化はなくなったように思っていた。

始めからテレビはあるし、携帯電話もある。クルマだってデザインが変化するくらいだ。

でも、どうやらPCが生活を10年ごとに変え出していることに、電子書籍で気づいた。

最近だけど。

 

デザインやファッションは、10年周期くらいでグルグルと回っているという話だ。

メリーゴーランドのように。

PCを使ったサービスが影響した生活の変化は、当分、激しく続きそうだ。

 

本もCDも、ますます売れないだろうなぁ。

テレビ局も、同じく変化が必要だろう。

 

サービスを巡る冒険が始まっている。

 

文:川はともだち 代表 紙本櫻士

 

千人の月見の宴

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