医者になったり、警官になったり、役人になったりと、役者は演じるのが仕事である。
ものまね出身の鶴太郎が、役者をやるのはとても分かるのだ。
しかしスターは、大根役者がいい。
中村雅俊、石立鉄男、渥美清、彼らはスターである。
どんな映画作品にでても、中村は中村だし、石立は石立、渥美は渥美にしかならないし、なれない。
妙に存在感があり、目立つ。
作品を台無しにするくらい、彼らは目立つ。
警官になっても、軍人になっても、渥美清は渥美清にしかなれないのだ。
スターに演技はいらない。
もちろん、女優でも同じで、例えば、新垣結衣は新垣結衣にしかなれない。
新垣結衣は、スターの資質を持っている。
現在、スター性のある大根役者が不在である。
みんなそこそこ上手なのだ。
ガッキーも、上手かったりする。
作品を全部、台無しにして自分のモノにするくらいの大根が見当たらない。
もちろん、ただの大根役者はいるけど…。
これは単に、才能がないだけである。
歌も、芝居も文章もみんな上手になった。
カラオケがあったり、SNSがあったり、自分を表現する場が増えたからかもしれない。
かつて存在していた、下手くそだけど気になる役者たち。
そんな人たちは、生きづらくなっているのかな。
本当は、彼らがスターだ。
文:紙本櫻士
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