増殖する観葉植物。
観葉植物をプレゼントされる。
何かのお祝いとかでだけど、基本、枯れない。
僕の仕事場で、観葉植物が増え続けるのだ。
入院した時、カメラマンにもらったサボテンは、もう、20年くらい経つ。
お祝いじゃないけどね。
入院した人に、鉢植えはどうか?
という、問題はともかく
「病室が寂しいだろうし、世話のかからないサボテンがいい」
と、彼は考えたらしい。
5センチくらいのサボテンだったが、もう、1メートルを超えている。
冬はジッとして成長せず、暖かくなると伸びるサボテンで、伸びた部分をマジックで2016年とか、書いているわけだけど、現在、2019年だ。
古株のノリナは30年を超え、天井に届きそうな勢いだ。
一番古いのは「岩松」という盆栽で、数百年らしい。
これも、いただいたものである。
表参道で事務所をしていた時、一緒に仕事をしていたデザイナーにもらったハカラメは30年くらい。
一枚の葉があると、そこから芽がでてクローンが生まれるから奇妙な植物だ。
小笠原諸島の植物だから、寒いところは苦手だと思う。
一枚の葉から増えたやつだ。
そのハカラメの葉が、小さくなってきているのだ。
栄養が足らないとか、光が足らないということもなさそうである。
「ことによるとクローンでも、寿命があるのかな?」
と、思うようになった。
葉が小さくなっていく理由が分からないのだ。
そこで、
観葉植物の寿命ってどれくらい?
と、ググってみると「よくわからない」ということが分かった。
数ヶ月という人もいるし、数十年という人もいる。
数百年という記述は、見当たらなかった。
観葉植物の歴史が浅いからかもしれない。
なんだそれです。すみません。
桜のクローンといえば、ソメイヨシノである。
江戸の園芸品種で、昭和の高度成長期に数多く植えられた。
寿命が人間と似ていて、昭和天皇のお手植えのソメイヨシノが枯れてきている。
寿命だという。
ハカラメも、寿命が近づいている?
緑がない仕事場では、僕は生きていけない。
殺伐とした場所が苦手なのだ。
コンクリート打ちっぱなしの小洒落た部屋も、だめだ。
無機質な空間がしんどい。
ことにひょると「観葉植物がない部屋恐怖症」なのかもしれない。
部屋にある観葉植物の寿命は謎だったけど、僕が死んだら誰も育てなくなって
それが寿命?
そんな風に思えてきた。
生き物を飼うのは、大変なのだ。
文:紙本櫻士
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