記憶とインデックス、が得意。
かつて、図書館で調べ物をする時『図書カード』を使っていた。
もちろん手動だ。
膨大なカードが、50音別、アルファベット別にインデックスされ、それをひとつひとつめくって本を探していた。
結構、手間だったのを覚えている。
書庫も整理されているから、資料がありそうなところを歩き回ってもよかった。
これは、今でもそうだよね。
その手間を一瞬に解決したのが、PCである。
家に居てもでも、図書館の本を検索できたりする。
コンピューターは記録と検索が、得意なのだ。
ネット社会になって、膨大な記録をロボットとによるインデックスが継続中である。
もはや、本や資料だけでなく、ネット上にある膨大な「キーワード」も記録を始めている。
ヤフーの手動インデックスも、なくなって久しい。
最近の動きだけど、昔から普通に行われていると錯覚する。
余談だけど、僕たちが目にするお墓を建てる習慣は、大正、昭和初期頃からである。
江戸中期、お金持ちが石塔を建てたが、庶民は川などから丸い石を持ってきて埋葬した上に置くだけだった。
それ以前、墓は身分の高い人たちだけが建てていた。
案外、新しい習慣なのだ。
ネット世界を利用する感覚は、お墓に似ている。
2000年生まれの人なら、生まれたときからある環境である。
ずっと、昔からの常識に思えるのだ。
マイクロソフト社が行ったAI『Tay(テイ)』の実験がある。
質問すると答えてくれる人工知能の開発である。
テイは「ヒトラーは間違っていない」と答え、マイクロソフト社はテイの開発を中止したという。
情報を収集し、PCがインデックスした結果は、人間の常識とは違っていた。
また、
ネットで学習する辞書を利用したこんな経験がある。
「人間が」
と打ったら、コンピュータが「人間がゴミのようだ」と、予測したのである。
ジブリ映画『ラピュタ』に出てくるスムカの有名なセリフを収集し、それを予測に使ったのだ。
いま、急速に音声と画像情報の収集能力が高まっている。
一瞬にして消える音声や映像が集められ、インデックスわれる日は近いだろう。
それは、新しいビジネスになりうる。
このあたりの法整備がスカスカなのが気になるが、スカスカがビジネスチャンスになることがある。
音声検索が、気になっている。
文:紙本櫻士
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