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交野新聞 『ボクの神様』 連載11話

交野新聞『ボクの神様』11話

 

「はいさい!」
伸ちゃんの部屋でマンガを読んでいると、縁側から声をかけられた。
赤いアロハを来て、麦わら帽子をかぶり、
半ズボンをはいた小柄な男が立っていた。

「カミさんは、ここかい?」
その男は、首にかけた手ぬぐいで汗を拭きながら言った。
「伸ちゃんなら、出かけてます」
「カミさんさー」
そう言うと、赤アロハは縁側に腰掛け、帽子を脱いだ。
「神さまのこと?」
「ないちゃーは暑くて、やる気でないさー」
「上がってください」
と、僕が言うと
「だからよー」
と、答えた。
癖なのかも知れないが、どうも、要を得ない。
「麦茶飲みますか?」
僕は、ちゃぶ台に置いてあるヤカンから、ヌルい麦茶をコップに注いで赤アロハに渡した。
「なんでかねー」
そう言うと、麦茶を飲み干し自分でお代わりを注ぐと、立て続けに3杯飲んだ。
余程、喉が乾いているらしい。

「写真がいるんだって?」
と、赤アロハが言った。
「沖縄の人ですか?」
妖怪の人ですか? と、本当は尋ねたかった。
「分かるん?」
と言うと、嬉しそうに4杯目の麦茶を飲み干した。



「キムジー来てくれたんや」
しばらくすると神様が現れた。
来たというより「現れた」そんな感じ。
「だからよー」
と、言いながらキムジーは、また麦茶を注いでいた。

「うちなーのどーしさー」
と、キムジーが言った。
「どーし?」
「友だちのことやな」
と、神様が言った。
「選挙の応援の人?」
「眼力がある写真を撮るんや、キムジー」
でも、カメラマンではないという。
「ええ声した友だちも呼んでる」
「だからよー」

大丈夫なのか。

つづく

 

文:紙本櫻士

『起業でごはん!!』

 

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