水が大事。
どんなに丹精込めた作物でも、水がまずいとダメだ。
水が旨い場所に住んでいる人は、それだけで人生が豊かになる。
新米は、旨い水でいただきたい。
例えば、山口県の錦川の美しさは、特筆に値する。
橋は河口に掛かっているのだけど、水が輝いているのだ。
取材に行った時、錦帯橋から上流まで上がり、最上流の鄙びた宿に泊った。
何の変哲もない宿だったが、晩飯のおかゆがやたらと旨いのだ。
山菜と塩のおかゆである。
ことによると、いままで食べたおかゆの中で一番美味かったかもしれない。
米も山菜も美味かったが、圧倒的に水が旨い。
ずるいと思った。
福井の小浜にある瓜破の水や、岐阜の湧水も、同じく、水が旨い場所は日本には数多くありコンコンと湧き続け、流れ続ける。
大阪に住むの僕としては、羨ましい。
日本には、原油が沸かない。
全くではない。けど、基本、油は輸入に頼っている。
とはいえ、水は空から降ってくるのだ。
これは、スゴイことだ。
中東には原油があるが、雨が降らない。
「なんだか、うまくできているなぁ」
と、いつも思っている。
でも、絶対、日本が有利だ。水だもの。
空から水が降ってくる島に、僕たちは住んでいる。
これを豊かと言わずして、なんであろう?
古いアニメだけど『アルプスの少女ハイジ』のおじいさんオンジが、
大きなカマで草刈りをしているシーンがある。
あれは刈っているのではなく、整えている。
そもそも、日本みたいに、激しく草は生えない地域なのだ。
新製品やサービスを考える時、僕たちは「水がある」豊かさの上で考えることができる。
住んでいると、気づかなかったりするけど…。
日本で起業するとは、
それだけで有利なのだと思う。
砂漠で起業は、つらそうだ。
文:紙本櫻士
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