軟水と硬水。
米を炊くには、軟水が旨い。
硬水で炊くと、ミネラル分が米の表面について、米がパサパサしてしまうからだ。
僕たちが美味しいと感じるご飯は、軟水が適している。
沖縄は、いま、新米が穫れている。
日本一早い、新米である。
だけど沖縄の場合、サンゴ礁でできた島だから、普通に水を使うと硬水である。
「沖縄の米は美味しくない」
とよく聞くけど、僕は、水のせいではないか?
と考えている。
また、米は高温に弱いから、暖かい沖縄では米の保存が難しい。
これも、米の旨さに関係しているように思える。
キングタコスという店が人気だ。
沖縄の人気店である。
これは、旨い。
タコス味のご飯とキャベツのシンプルな料理である。僕は、普天間の本店で食べた。
値段も安い。
こんなに旨いなら、東京や大阪にあってもいいのに、と思うのだけど、あまり聞かない。
ことによると、沖縄の硬水で炊いたご飯が旨いのかもしれない。
パサパサするけど、硬水で炊いた米はピラフなんかには向いているからだ。
白いホカホカとしたご飯は、軟水で炊くと旨い。
でも、キングタコスのような料理は、硬水が旨いのかもしれない。
ちょっと、これは試してみたい。
沖縄には沖縄の美味しいごはんがある。
もしかすると、水に秘密があるのかも…。
僕石垣島のひとめぼれをあえて、硬水で炊いてみてタコライスを作ってみよう。
旨ければ、ひとつの発見ではないか。
そんな大げさなものでもないか。
米は深く、面白いのだ。
文:紙本櫻士
ラジオ版 トライ&エラー
【人気記事】
【ラジオ 起業でごはん!! 人気トーク】
【マンガな米前線】
コメントをお書きください